2007-07-25(Wed)
松井今朝子 / 吉原手引草
なぜ、吉原一を誇った花魁・葛城は、忽然と姿を消したのか?
廓遊びを知りつくしたお大尽、田之倉屋平十郎を相手に一歩も引かず、ついに本気にさせた、若き花魁葛城。一夜にしてその名は吉原中にとどろいた。
「美しいばかりではない。名妓に必須の”張り”がある。あれほど肝のすわった花魁は後にも先にもいない」
十年に一度、五丁町一を謳われ、全盛を誇り、越後の縮問屋への身請けも決まり、まさに絶頂を極めたそのとき、葛城は、忽然と姿を消した。一体、葛城に何が起こったのか。遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽ーー吉原に生きる魑魅魍魎の口が次々に語る、廓の表と裏。そして、隠されていた真実が、徐々に明らかになっていく……。遊郭(くるわ)を舞台に夜ごと演じられる男と女の仮りそめ芝居。そこに渦巻く人間の欲と業を、鮮やかに描ききった松井今朝子の最高傑作長編、堂々完成!
松井今朝子(マツイケサコ)
1953年京都生まれ。早稲田大学大学院で演劇学を専攻し、松竹株式会社で歌舞伎の企画制作に携わる。フリーとして歌舞伎の評論などを手がけた後、小説家デビュー。「仲蔵狂乱」で時代小説大賞受賞
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円) 送料別
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