2008-06-20(Fri)
中村航 / 100回泣くこと
交際3年、求婚済み、歳の差なし。ここが世界の頂点だと思っていた。こんな生活がずっと続くんだと思っていた??。精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。野間文芸新人賞作家が放つ、深い喪失を描いた物語。

実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた。
中村航(ナカムラコウ)
1969年岐阜県生まれ。02年、「リレキショ」で「文藝賞」を受賞しデビュー。「夏休み」が芥川賞候補に。「ぐるぐるまわるすべり台」で「野間文芸新人賞」を受賞
本体価格 457円 (税込 479 円) 送料別
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